コラム

見出し さらに進級試験
更新時間 2006/01/25 名前 よねやん
本文 ◇職場のフィルム自動現像機を廃棄することになった。 以前は順番待ちで大活躍だったこの自像も今は年間600本くらいしか現像しない。 あまりにも使わないと現像液が悪くなるので不要なフィルムを朝に2本通している。 数年前までは野球などをフィルムで撮っていて、 得点シーン以外のフィルムは現像しないので不要なフィルムが大量に発生した。 ちなみにこれを業界ではヤレフィルムという。 このヤレフィルムも銀塩を使わなくなりあとわずかになった。 新品フィルムを通す手もあるが、これを機に自動現像機を廃棄することにしたのだ。

◇仮にフィルムで撮った場合は業者に現像を依頼すれば済む話である。 ひとつだけ困るのが読者の特ダネ写真が未現像で持ち込まれた場合であるが 昔ながらの手現像で済ませれば良いのでどうにかなるだろう。 そもそも読者もデジカメで撮影することが圧倒的に多いのでそれも杞憂に終わりそうだ。

◇1月20日、コニカミノルタがカメラ事業から撤退すると発表した。ファインダーの「見え」が良いことで評判の一眼レフデジカメ(α7DIGITAL)などはソニーに譲渡され、これまでの交換レンズの規格であるαマウントは継続生産されるとのこと。ただしソニーなので銀塩カメラを生産することは無いであろう。

◇少し前にニコンも銀塩カメラの事業縮小を発表した。フラッグシップ機のF6と入門機のFM10以外は販売が中止される。マニュアルフォーカスレンズの一部は販売が継続されるが、これも在庫が払底すれば販売中止となるだろう。

◇このネタを前回紹介した中古カメラ店で話してみると

「そうなのですよ、これからいよいよ中古銀塩カメラが貴重になります」

と意外な答え、デジタルの話しかしない筆者には愛想なく、 ライカの話を熱く語る客には親切なこのような店はこれからどうなるのだろう。

◇先日、この店で銀塩一眼レフを委託販売する時

「ガラクタ銀塩カメラの委託販売お願いします」

と言って差し出したら、ムッとしている店員の姿がうかがえた。 この手の店は銀塩にしがみつくしかないのだが、 ここ数年は更に厳しい状況が続くに違いない。 その先は一部の限られた銀塩ファンによる限られた市場しか存在しないのだ。 その時に必要な銀塩カメラの店は限られてくるので、 これから適正店舗数に向かってふるい落としが始まるものと思われる。

◇銀塩で耐えしのぐかデジタル路線に変更するか、神様の進級試験の2科目めは既に始まっている。