コラム

見出し モデル撮影会
更新時間 2006/05/24 名前 よねやん
本文 ◇お知らせしている通り、5月28日に湯島聖堂でモデル撮影会が行なわれる。 現時点で降水確率が60%と厳しい天気予報であるが、 雨天の撮影も勉強と思ってぜひ参加して欲しい。

◇さて今回はモデル撮影のポイントにふれる。 モデル撮影なんてセットされたモデルさんをパチっと 撮れば誰でもそれなりの作品が作れるというのが相場であるが、 実は奥が深い。モデルとのコミュニケーション、 構図の作り方、露出、望遠での手もち撮影など学ぶことが多く、 これができることによりスポーツ写真やスナップ写真への応用ができる。 今回の撮影会はモデル一人に先生が一人つくという豪華な内容なので ぜひとも以下のポイントに気をつけて撮影に望んで欲しい。

ポイント1
バックをぼかす

◇バックをぼかすことにより、モデルが浮き出てキレイに写る。 200ミリのレンズでF2.8くらいの場合はピントが浅くなるので F4前後まで少し絞るのがベスト。モデルとの距離やレンズの 長さにより適正な絞り値が変化する。 広角レンズであればF2とかF2.8とかになる。 ここで安いレンズになると絞りが開けられないのでバックのぼけない作品になる。 作例1は2年前の水元公園での撮影会のカットである。 きれいにバックぼけしているので、どこか大草原にいるようである。


作例1 絞りを開けてバックをぼかす

ポイント2
いろんなパターンを撮ってみる

◇例えばレンズにしても望遠で撮るのか、 中望遠で撮るのか悩むところである。写真は「撮る前の感覚」 「ファインダーを構えた感覚」「作品になったときの感覚」がことなり、 当然重要なのは後者である。しかし撮影時点では感覚がことなるために 現場でベストと思われる撮り方をしても、帰ってプリントすると ガッカリすることが多い。そのような時はどうするか? 「いろんなパターンを撮る」しか方法がないのである。 確かにデジカメが普及してある程度、判断できるようになったが、 やはり大きくプリントしないとちゃんとした作品の判断はできない。 作例2は作例1をズームで画角を広げほとんど同じタイミングで撮ったものである。 どちらが良いかという微妙な判断は現場では分からない、 とりあえずいろんなパターンを撮って後から考えるしかないのだ。


作例2 別の画角で撮ってみる


ポイント3
動きのある作品にチャレンジ

◇撮影会といえばキレイなモデルが花に囲まれているような動きのな い作品が多いのであるが、ぜひとも今回は動きや表情のある作品に チャレンジして欲しい。いろいろ動きを出すために小道具も用意し ているので撮影の難易度は上がるかもしれないが良い練習の機会になると思う。 作例3はよくあるシャボン玉の作品であるが意外とシャボン玉の位置、 モデルの姿、バックとのからみ、などキッチリ撮るのは難しい。 ピントの送りなどスポーツ写真の練習にはもってこいだ。


作例3 動きのある作品を


ポイント4
誰も撮らない作品にチャレンジ

◇同じモデルを同じような位置から撮影するので、 応募作品を見るとどうしても似た感じになってしまう。 審査員によっては、同じようなカットばかり並べてその中 から一番良い作品を1点選ぶ人もいる。ようするに人と同じことをしていては、 人より優れた作品はできないのだ。そこで少し斜にかまえて 作品を撮ってみてはいかがだろうか? 作例4はなぜか真夜中の作品である。タネ明かしをすると、 絞りF16でストロボをフル発光させると昼間なのに夜中のように写るのである。 この作品に関していえば賛否両論があるのであろうが「誰も採らない作品」へ のアプローチは理解していただけたと思う。


作例4 人と違った作品をめざす

 「モデル撮影は誰でも撮れる」という声をよく聞くが、そんなことはない。今回は簡単なポイントを4つ言わせてもらったが、それだけでも難しさが分かってもらえただろう。さあ、きたる28日、どんな優れた作品ができるか楽しみである。