コラム

見出し 感動を与えてこそ写真家
更新時間 2007/07/20 名前 よねやん
本文 ◇先日、ハービー山口さんのトークショーに行った。富士フイルムの主催するPHOTO ISという写真展の一環で有名写真家らが講演を行うというもので、テラウチマサトさんや平間至さんなど豪華なメンツが勢揃いした。

◇講演ではハービーさんの作品が、音楽に合わせてスライドショー形式で切なく流れて行く。テーマは「青空を待っている日」。今はまだ自分の夢が叶わず空はどんより曇っているけど、「今の自分にできること」「今の自分にしかできないこと」に対して希望を捨てずに行えば、きっと空が晴れて夢が叶うということを伝えている。入日茜さんの音楽が合っていてとても良かった。それを観ながら涙する若い女の子もいて、他の写真家と違ったオーラを感じずにはいられない。やはり写真家は写真を撮って人に感動を与えてナンボの世界とつくづく感じる。

◇ハービーさんは若者に絶大な人気があり、作風としては人とのふれあいをテーマにしたものが多い。ここではその作品を紹介することができないので、写真集などをぜひ観て欲しい。その温かさにとても心が癒やされる。森山大道さんのようなシュールな作品とは対極をなすものだ。

◇写真の良いところは、好きな写真家と直接話せる機会が結構あるということだ。実は5月のコラムで書いたスタジオの1日研修コースは講師がハービーさんで、写真について熱く語り合うことができた。筆者の作品を30枚ほどハービーさんに見てもらい適切なアドバイスをいただくこともできた。ちょっと自慢になるが、作品を非常に気に入ってもらい、ぜひ作品展を行うように助言までもらうことができたのだ。筆者としては周りの人に見せても、あれこれ文句を言われるだけなので、誰にも見せたことなかったが、ちょっと自分の作品が一流の写真家の眼にどのように写るか興味があったのである。コンテストや月例会で自分の作品を試すのも良いが、一人の写真家にじっくり見てもらうことは大変勉強になる。

◇ここで耳寄りな情報。このように写真家に自分の作品を見てもらえる絶好の機会がある。ニコンの行っている「ポートフォリオレビュー」というものだ。新宿のエルタワーにあるニコンのショールームで不定期に行っているもので、ニコンサロンの選考委員である管洋志先生や大西みつぐ先生などの写真家が会場に並べた30枚位の自分の作品を見て助言をくれるというものだ。優れた作品に対しては写真展の推薦まで行ってくれるようで、現在の自分のレベルを的確につかむことができるのである。また自分に見せる作品がない場合でも参加することができ、それだけでも勉強になる。

◇実はこのポートフォリオレビューが、東京YPCでも行えないか考えている。10月の東日本YPC研修セミナーが終わらないと無理であるが、来年には1度行ってみたいと思う。その時は是非、ポートフォリオの箱に作品をたくさん詰め込んで参加して欲しい。絶対お勧めだ。


#今回は特にネタが無いのだが、「都会の影」というテーマで暇つぶしに
#3枚の作品を集めてみた


自宅近所には大樹の影の写る壁があり満月を待って撮影


秋葉原にそびえる高層ビル、鏡状の壁面がアキバの住人を照らし出す


東大の三四郎池ではザリガニがとれるので親子連れでにぎわう