コラム

見出し ニコン貧乏
更新時間 2007/10/18 名前 よねやん
本文 ◇ニコンから待望のデジタル一眼レフ(D3)が発表された。11月下旬に発売される予定だ。これまで高感度域でのノイズがキヤノンと比べて多く、苦渋をなめてきたニコンであったが、これらの問題点をすべてクリアしている。フラッグシップ機のD3はニコン初のフルサイズ(35ミリフィルムサイズ)の高感度センサーを搭載し、驚くほど暗いところに強い。ISO6400でも十分実用になるのでこれはもう暗視カメラの世界だ。これまで撮れなかった写真が世に出てくることであろう。

◇たとえば大相撲の撮影はこれまで動きを止めるためにストロボが必要であった。これがD3のISO6400であれば問題なく高速シャッターが切れてしまうので、場内の空気感を生かした自然な写真に仕上がるのだ。

◇8月に大阪で行われた世界陸上で試作機の貸し出しがあり、最初は疑心暗鬼で使っていた報道カメラマンも、100メートルの決勝ではニコンの黒いレンズがたくさん並んだという話だ。使ったカメラマンの話によると、またオートフォーカスの性能も一段と向上し、いわゆる「ピントのつかみが抜群」ということだ。一般的な使用で違いは出ないが、夜間のスポーツなどの難しい条件ではキヤノンより優れているらしい。

◇デジタルの世界では後から出したものが性能的に有利、このD3はとくに抜き出ており多分キヤノンも2年くらいは追いつけないような感じだ。アテネ五輪では白いキヤノンのレンズが並んだが北京五輪では黒いニコンのレンズが多く並ぶことであろう。ニコンのフラッグシップはF、F3,F5といった奇数番号の機種がヒットすると言われていたが今回もそのジンクスは健在、D1で大成功し、D2でズッコケ、起死回生で素晴らしいD3を発表した。

◇価格は量販店で50万円前半とかなり高い部類に入ると思うが、金銭的に余裕のある人は是非買って欲しい。悲しいかな実際に使わないとデジタルは語れないのだ。使いもしないで銀塩の方が良いなどとほざいていてもこれは全く意味のない話だ。ただしデジタルの世界は技術革新のサイクルが短く、4年に1度くらいカメラを買い換える必要がある。だから購入計画が大切になるのだ。よく発売直後は不具合があるので1年くらいしてから買った方が良いという意見もあるが、そうすると次機種が出てしまい永久に買えないことになる。よって欲しい機種が出たらサッと買って、旧い機種をすばやく売ってしまうのが得策だと思える。それでもかかるコストは大変なものだ。ここ数年、ニコンに失望し機材をすべてキヤノンに買い換えた人が多かったので「キヤノン貧乏」という言葉が業界ではやったが、これからは「ニコン貧乏」という言葉がはやるかも知れない。

◇かくいう筆者も昔からニコン貧乏なのであるが、このD3だけは避けて通れないと腹を決め先日1台注文した。「ニコン貧乏」を通り越して「ニコン難民」にならないことを祈るばかりである。

#筆者は外出するときは必ずカメラを持ち歩く。
#通勤途中はもちろん、ちょっとコンビニへ買い物に行くときも
#そうすると意外と事件に出くわすことが多い。
#以下はこの1ヶ月間に撮ったものだ。紙面掲載されることはなかったが
#このような積み重ねが大事だ。


丸の内線の事故、駅名と停まった室内の暗い車輌を入れて撮るのがポイント


京橋の火事、ヤジウマを手前に入れてビルの谷間の火事を表現する


田沼先生の事務所の帰り道、おまわりさんと転倒した車輌を入れるのがコツ