コラム

見出し トラブル
更新時間 2008/07/26 名前 よねやん
本文 ◇写真を撮りに出かけ、カメラの紛失や盗難のトラブルに出くわしたことがないだろうか?プライベートの場合ならイヤな思いをするだけで済むが、仕事の場合だとそれだけでは終わらない。しかし、高価なカメラを持ち歩く以上、そのリスクはゼロにできないのが現実である。

◇筆者は電車で移動する時、どんなに邪魔でもカメラ機材はアミ棚に置かず、手元に抱えて乗車する。これはウトウトしていて盗まれたり棚に忘れたりするリスクを回避するためである。これは基本中の基本だと思うのだが、意外とこれができず、紛失・盗難の話を聞く。棚に忘れると半分くらいは戻ってくるが、後の半分は見つけた人に魔が差すのか戻らない。日本は盗難の少ないお気楽な国であるが、海外だと荷物を棚に置きウトウトするなんて考えられない。またそんなバカはいないので元から棚が無いことも多い。

◇それだけ注意していても事故から逃れられることはできない。例えば、海外出張で飛行機に乗る場合は望遠レンズなどの大きい荷物を預けなければならない。ピックアップは到着空港の手荷物品受取所となるが、そこで盗まれて出てこない場合がたまにあるのだ。ヨーロッパや中南米の空港で多く、空港職員が盗んでしまうこともある。これはさすがに手の施しようがない。対処としては高価な機材と判らないように段ボールに入れる位しか対処がない。ニコンやキヤノンのロゴの付いたケースは自殺行為である。風景写真で有名な水越武先生の場合は釣り用のクーラーボックスに機材を入れると言っていた。ナルホド、それだと高価には見えない。

◇トリノの冬季五輪でもイヤな目に遭った。仕事が終わってカメラなど多くの荷物を輸送会社へ預けたのだが、日本に帰って荷物を受け取り、その中にあった自分のバッグが抜かれて無くなったのだ。中には予備のデジカメ(ニコンD70)やレンズが3本入っていた。輸送会社は保険で弁償するというのだが、その中にとても切れが良く、気に入ったレンズが入っており、お金では買えないものもあったのだ。不幸中の幸いは仕事が終わった後の出来事だということだ。

◇東京の花火大会が始まった。人ごみの置き引きは特に注意して欲しい。同僚で花火撮影が終わって、機材をカバンに入れて10秒後に振り返ったら三脚が無くなっていたなんて話もあった。なんといっても今週末26日(土)の隅田川の花火大会の規模が大きく人もスゴイ。町並みがゴチャゴチャしていて置き引きの天国なのである。人を見たら泥棒と思うくらいの緊張感が必要であろう。

#先日、葛飾納涼花火大会と足立の花火大会に行き、作品を撮ってみた。高感度デジカメ(ニコンD3)を駆使すると手持ちで高速シャッターがバシバシ気持ちよいほど切れる。これまでは長時間露光で花火の軌跡を写すのが王道であったが、デジカメで新しい表現が可能になったのだ。何時間も前から場所取りをして、お決まりの場所に三脚を立てて長時間露光というのはもはや古典技法に入るのかも知れない。


手持ちの8分の1秒で切ればこれくらいの光跡が撮れる


三脚を使わないと通路などでも撮影が可能になり作品に幅が出てくる。このように観客の雑感もデジカメであれば比較的楽にできる


ISO6400,シャッター1/500秒で切ると花火が銀河のように撮れる。高感度デジカメが切り拓いた新しい作品だ


望遠で花火を撮ると力のある変わった作品になる