コラム

見出し 子供の目線
更新時間 2008/09/23 名前 よねやん
本文 ◇小中学校の総合学習で「プロと学ぶ写真授業」というのを行っている。基本的には2時間(90分)の授業を3回行う写真の授業だ。始めて約1年、本年度は首都圏近郊の約20校で行い、おかげさまで3月までスケジュールが一杯になってしまった。

◇1回目はニコンのデジタル一眼カメラ(D40)を各自に手渡し、使い方の説明を行う。このD40はニコンさんが社会貢献のために本年度からなんと40台も提供してくれたものだ。望遠と広角、縦位置と横位置、高い位置と低い位置などその場で撮り比べ、液晶プロジェクタで子供たちに見せる。これが大ウケで興味を持って聴いてくれる。また「つかみ」が大事で例えば作例は学校の近くで撮ったものを使う。知らない場所の写真では「つかみ」が弱いのだ。レンズの画角の話では魚眼レンズで子供たちをアップに撮ってあげれば興味が増大する。一通りの説明が終わると、子供たちはD40を1週間程度、家に持って帰り作品づくりに励む。

◇2回目は撮影した画像を大きめのサムネイルにプリントし、それを見て自分の発表作品を選ぶ作業を行う。選んだ後は画題を付けて写真の見どころを書く。作品のうまい下手など関係ない。自分の一押しの作品絞り込みそれを伝える練習を行うのだ。あれもこれもと子供は迷うのであるが、それを抑えて絞り込むのだ。この授業の後は各自がサムネイルプリントを自宅に持ち帰り、家の人に見てもらうという思惑なのだが、ここで大きな誤算が発生した。先日の学校ではサムネイルを1枚ずつに切り離し、ポケモンカードのように友達と交換するのが大流行してしまったのだ。うーん、ナルホドと思ってしまった。

◇3回目はワイド4ツ切りにプリントされた自信作をみんなの前で発表する。大きな声で画題と作品の見どころを発表するだけなのだが、実は作品に隠されたエピソードなどを聞けるのでこれが盛り上がる。例えば先日、アサガオの綺麗な作品を発表した子供がいた。よーく話を聞くと、お父さんは早朝仕事に出て夜に戻ってくるので咲いているアサガオを見ることがなく、写真で見せてあげようという話だった。大人が見るとただのアサガオの作品ということになるが、子供の思いがそこに込められていることをつくづく感じた。

◇写真の授業を通して、「子供の隠された表現能力などが垣間見られます」などと対外的には話すのであるが、個人的にはもっと面白いことがある。50人くらいの子供たちがいたら、その中に1人くらいはバリバリの理系の子供がいて、授業とはかけ離れた次元でその子と授業の後に会話が始まるのだ。周りは気にせずオタク同士の会話になることもある。そういう子が写真に興味を持ち将来、理系の選択肢としてカメラマンを考えくれればこんな嬉しいことはない。とにかく教育のプロでは無いが、バタバタと授業を行う内に先生を志望する人の気持ちが少しだけでも理解できたような気がする。

#新潟YPCによる研修セミナーが9月15日?16日に行われた。「下駄踊り」や「はさがけ」の撮影は 非常に楽しめ大成功だった。新潟YPCのみなさまご苦労様でした。
その他は9月に撮ったモロモロの写真


新潟研修セミナー2日目、はさがけ風景の撮影会で大いに盛り上がった。


稲を自然乾燥させるための「はさぎ」が田んぼに点在する


六本木ヒルズの展望台から中秋の名月を楽しむ人々
少し霞んでいたので10月に再挑戦するつもり



蚊を顕微鏡で撮影、複眼が気持ち悪い