コラム

見出し 桜ミステリー
更新時間 2009/04/24 名前 よねやん
本文 ◇桜の季節が終わった。毎年、桜を見るとワクワクする筆者であるが今年はそんな気になれなかった。原因は「桜ミステリーツアー」の存在だ。去年から読売旅行と協力して行っている撮影ツアーというのがあり、添乗するカメラマンは筆者が担当になっている。前回の福島・喜多方ツアーが大好評だったので、それに続くものだ。なんとしても成功させなければという気持ちで一杯だったのだ。

◇東京の桜が終わった頃の平日ということで4月15日(水)が設定され、その時点で満開の桜の地へ行こうという内容である。確かにミステリーであるが、添乗員としてはかなり気が重い。まず日程の設定が大失敗だった。今年、東京の開花は例年通りだったが、満開になってから全国的に好天が続き、桜前線が異常に早く北上したのだ。

◇撮影地は筆者に任されており、「なるべく近場にして撮影時間をとる」「満開の桜を撮る」「誰も撮らない里山に立ち寄る」などを基本に計画したが、それを満たす撮影地の選定が大変なのだ。最初は埼玉県の山奥くらいを予定していたが、下見に行った4月12日(日)ではすでにどこも葉桜状態、なるべく近場ということもあって、福島県を断念して群馬県に行くことにした(片道、福島=3時間、群馬=1時間半)。後は群馬県内で満開の桜を探すことになるが、2?3日前が初夏の陽気、前日は大雨、という最悪の読めない状況で当日を迎えることとなった。

◇第一撮影地である「桜山公園」に到着して唖然、インターネットでは散り始めだったのだが、ほとんど散ってしまっているのだ。多分前日の大雨で一気に散ってしまったのだろう。それでも強行軍で撮り始めると分からないものだ。一面の桜の絨毯の中に人や草花が添景として入り、スゴイ被写体のオンパレードに驚いた。

◇第二撮影地である里山は満開の枝垂れ桜で見事だった。普通は行かない場所だが、下見をしていたので撮れた場所だ。

◇第三撮影地がまいった。この状況からして、群馬県内の桜はほぼ終わっていると思われたので、急遽作戦変更を行い、標高1103メートルの群馬県・妙義山の山頂にある「さくらの里」へ行くことにした。満開を求めると更に北へ200キロ(車で2時間半)ほど行かなければならないが、近くの妙義山だと1時間で行ける。この作戦が見事にはまり、あふれんばかりの満開の桜を捕まえることができた。

◇あとは第四撮影地である箕郷の芝桜公園へ行ってミッション終了。ヒヤヒヤものの行程であったが、参加者には大満足していただけたと思う。

◇この桜ツアーは最初で最後かも知れない。とにかく満開の撮影地を探すのが大変でツアーとしてはリスクが大きすぎるのだ。今回は結果的に良い場所へ案内できたが、次も成功するとは限らない。バス会社に対してはコースを2?3日前に知らせなければならず、当日に大幅変更ができない。行き先を決めたら後は満開をお祈りするしかないのだ。筆者にとっては成否が最大のミステリーだったのだ。


桜山公園では花びらのじゅうたんを撮影


里山ではしだれ桜が満開


妙義山のさくらの里


芝桜をバックに菜の花を撮影