コラム

見出し 魔法の液
更新時間 2009/08/18 名前 よねやん
本文 ◇一般の写真講座は、「写真家の日ごろ撮り溜めた作品の紹介」「私のカメラ人生」などがほとんどで、要するにその写真家の自慢話ばかりだ。写真さえ用意すれば、あとは細かい原稿を考える必要もないので準備が簡単で、どうしても演題の傾向に偏りがでてくる。その場で写真を見て「おぉ」っと思うまでは良いが、参考にして同じような作品を撮っても面白くないし、古い作品だといまさら撮れない場合も多いので、話を聞いても自分の写真の上達には関係無い場合が多い。

◇筆者も人前で写真の話をすることが多い。その中でもデジタルカメラについての依頼が多く、パソコンとデジタルカメラ、液晶プロジェクタを持っていろんな所に出かける。「デジカメを触ってみよう」みたいな初歩的な内容はさすがに卒業した人が多く、「一歩進んだデジカメ講座」が人気だ。撮影の圧縮率や色温度の設定など実際に使って行く過程で出た質問を受けることが多い。

◇筆者は大先生でも何でも無いので、自分の写真を見せて自慢話をするつもりはないので、なるべく写真の実践的な内容を話すことが多い。「桜の撮り方」「カメラの露出について」「マクロ撮影入門」など写真の中でも分野を絞って丁寧に説明しているつもりだ。おかげさまで人気が高く評判は上々だ。

◇その人気講座の中の1つに「カメラの清掃」というのがある。「それくらい自分でできる」と思っている人は大間違いで、レンズ清掃一つをとっても「拭き3年」と言われるくらい奥が深く、筆者がカメラメーカーのプロサービスの人に教わった清掃方法を伝授するというものだ。特に最近はデジタル化が進み、ホコリが少しでも付くと画像に映ってしまうので清掃は重要だと言える。

◇清掃を行う上で欠かせないものがある。それはクリニングペーパーとアルコールだ。どちらも写真用品を扱う店に行けば入手できるが、価格が高く、使いやすいものが無い。そこで写真講座でお勧めしているのが

クリニングペーパー  「キムワイプ」
アルコール 「オリンパスEE?3310」

というものだ。キムワイプは理科の実験で試験管を拭いたりする紙で、200枚入りが150円ほどだ。さすがに実験で使うだけあって、ケバ立たず、紙粉も出ない。何よりも良いのは適度にアルコールを含みことができ、レンズがとても拭き易いことだ。 アルコール(EE?3310)は医療器械メーカーでもあるオリンパスが手術用器具などを清掃するために販売している液で、手についても無害とのこと。少々高い(80ccで1000円ほど)だが、5リットル缶で買うと100ccで300円ほどなので、筆者はそれを使っている。EE?3310は適度な速さで蒸発するので、レンズをきれいに拭ける。通常のアルコールだと蒸発が早いので、ムラになり易いのだ。またレンズに限らず何でもキレイになるので筆者はこれを「魔法の液」と呼んでいる。カメラのボディを拭くとベタベタがなくなる。ガムテープやシールの跡などは簡単に清掃できる。机や白物家電などの薄汚れた部分もピカピカになる。本当に何でもキレイになるのでクセになる。カメラとは無縁の女の子に勧めたらその人もクセになり、実家の母親に勧めたいので分けてくれと言われたほどだ。ネットでEE-3310と検索すると楽天などで販売しているので騙されたと思って買うべし、究極のお勧め品だ。



オリンパスEE?3310の5リッター缶、これで1万5千円弱


キムワイプ


EE?3310を小分けして使う


最近見つけた都内某所の撮影ポイント


城南島から羽田に着陸する旅客機を撮影、お尻から撮るとどうも絵にならない