コラム

見出し 望遠レンズ
更新時間 2010/09/23 名前 よねやん
本文 ◇通常撮影会などで「望遠レンズが必要です」と言われれば、200ミリ位を大体の写真愛好家は用意する。気合いの入った人なら300ミリ位を持参するが、逆に気合いの足りない人は18?200ミリでカバーできると理屈をこねて特別な装備はしない。大体、望遠と言うとアマチュアカメラマンの間では200ミリ位を指し、特別なものに入るが、プロの間では200ミリは日ごろ持ち歩くレンズなので常用レンズの部類に入り、特別持参するという感覚は無い。

◇望遠レンズと言えば400ミリや600ミリが普通で、野球でバックスクリーンから打者を撮る時には1200ミリを使うこともある。1200ミリなど箱に入れた状態で20キロ以上あるので、簡単には持ち出せないが、迫力のある画像を考えるとどうしても必要になる。1200ミリの裏話になるが、そんなに長いレンズを使うユーザーは報道関係くらいしか考えられず、ニコンとキヤノンが報道各社にどれくらい買ってくれるか事前にアンケートをとり、なんとか発売に踏み切ったとのことだ。1本1000万円近いレンズなので、それほど売れるはずはない。おそらく100本も売れていないだろうから、開発費、製作費を考えると大赤字のはずだ。

◇スポーツ写真では400ミリが標準的な望遠レンズとなる。それも明るさがF2.8で重さが5キロもあるバカでかいものだ。80?400ミリなどの比較的軽い望遠ズームレンズなどがあるが、スポーツではあまり使わない。切れが悪い、AFが遅いなど問題が多いからだ。また2倍のテレコンバータを使うと800ミリF5.6のレンズになったりするので便利だ。400ミリを基準に、広めだと300ミリ、大きめだと500ミリという具合に使い分ける。ただどれも重いレンズなので複数持ち歩くことは難しく、どこどこで何を撮る場合は何ミリという具合に、経験者に聞いてから望遠レンズを選ぶ。

◇これから運動会のシーズンなので最低300ミリ位の望遠レンズを持って、練習がてら撮りに行って欲しい。よくコンクールの作品を見ていると、200ミリ位で全身を入れたような広めのものが多いが、300ミリ、400ミリ位でフレームから溢れるような撮り方をすると迫力が倍加すること間違いない。またそれ位長いレンズだと、ピントやフレーミングが格段に難しくなるので、撮影の良い練習になる。よく「広角レンズこそ、沢山のものが写り込み、写真の勉強になる」なんて某ライカ党の偉い先生が言っていたが、それは全くウソである。写真はピント、タイミング、フレーミングが重要な要素であり、それを練習するには望遠レンズしかないのだ。望遠レンズに慣れた人は、広角レンズを使いこなせるが、ライカ党の人がいきなりスポーツを撮れるはずがない(注:ライカには超望遠のレンズがない)。写真は撮ってナンボの世界、望遠レンズで思いっきり腕を磨いて欲しい。

◇ここで望遠レンズを持っていない人に朗報。デジカメが高感度になり、F5.6位の暗いレンズでも最近ではピントが追えるようになってきた。例えば、筆者の持っている70?300ミリF5.6のレンズはそれなりに切れがあるし、ちょっとしたスポーツであれば十分な性能を発揮する。ブレ防止が付き、値段も4?5万円とリーズナブルだ。18?200ミリの世界で留まっていると、それ以上の作品は作り出せない。もう一歩踏み出してもう一つ上の次元へ踏み出すのは悪いことではない。



今回はタワーシリーズ、東京タワーからの夜景、
港区の高台にあるだけあって、高層ビルの夜景が素晴らしい。
よく考えるとスカイツリーからの夜景は期待しているほどキレイでは無いかも知れない。



70-300ミリで撮影、安物レンズの割にはフレア、ゴースト、コマ収差など少ないのには驚きだ


中秋の名月を隅田川から撮影。
東京スカイツリーが大き過ぎて作品としてはNG、
もっと遠くから撮れる場所を探す必要がある



狙いのスカイツリーのクレーンと満月。
400ミリ+2倍テレコンバータで。
これじゃスカイツリーが分からない。
月とスカイツリーを2段階露光して重ねるべきだった。
帰宅してから反省。



アサヒビルと車。いつもながら400ミリF2.8は切れが抜群だ。