コラム

見出し カメラバッグ
更新時間 2010/10/21 名前 よねやん
本文 ◇直接撮影には関係無いかも知れないが、少しこだわりたいのがカメラバッグだ。通常、報道関係でよく使われるのが、アメリカ製でドンケというカメラバッグ。主に布で出来ており、軽くてショックを吸収し、カメラの収納も楽、値段もこなれている。それ以上に世界中のフォトグラファーから指示される大きな理由は、少しカジュアルで高級に見えない外観が盗難を防ぐということ。同じような日本製が出てきても良いと思うのだが、これを超えるものはない。よってこれしか選択肢が無いので、報道の現場では同じようなドンケのバッグが幼稚園カバンのように並ぶことになる。気をつけなければならないのが、間違いで自分のバッグを持ち去られてしまうこと。目立つ名札等をぶら下げることは必須となる。

◇定番のF?2というモデルがあり、これにはボディ2台、レンズ4本、ストロボ2個が問題なく入るので筆者もこれをメインに使っている。汚れてくると洗剤でゴシゴシ洗え、特に破れたりしないので、色落ちを気にしなければ一生ものとして使える。その他に機材構成により合計3つのドンケのバッグを使い分けている。

◇飛行機で移動する場合は機内持ち込みできる最大サイズのリュックを利用する。筆者はロープロ(Lowpro)というものを使っているが、最近ではthinkTANKphoto(シンクタンクフォト)というメーカーのものがスポーツフォトグラファーなどには人気だ。空港利用の場合の最大のリスクは預けた機材のロストだ。両手で数え切れないほどの知り合いが、空港で荷物が出てこなかったり、盗難に遭ったりして撮影が出来なかった話を聞く。ヨーロッパや南米の空港では、係員が勝手に預けたバッグの中から機材を抜き取るということまであるそうだ。とにかく預けて良いのは身の回りの衣類や食料品だけで、機内持ち込みの機材で全ての仕事ができる態勢にしないとまずい。

◇400mmや500mmを運ぶ場合は、宅配便なら付属のカメラケースを使うが、通常の持ち運びにはほとんど使わない。盗難に遭う確率が高いからだ。特に昔のケースの場合、ご丁寧にケースの外にレンズの内容を表記しており、「盗んでください」と言わんばかりなのだ。普通はレンズ持ち運び用のソフトケースに入れるのだが、これも盗難が怖い人は釣りのクーラーボックスを改造して使っていたりする。さすがに釣りの道具はだれも盗まないというわけだ。オリンピックなどの国際大会の場合は、どうも同業者のフォトグラファーが高価な望遠レンズを盗むという話もあって、特に閉会式が終わった後の撤収でバタバタしている時が要注意だ。1本100万円もする望遠レンズをフリーカメラマンが盗まれてしまったら、その取材のギャラを引いても大赤字になる。

◇アマチュアのバッグの選定基準は収納性、軽さ、価格といったところだろう。これがプロになると「盗まれないこと」という基準が追加され、価格はその次になる。トータルで「確実に撮影を行い、画像を納品できること」という考えからすると当然の選択肢になる。アマチュアの場合は「確実に」が「できるだけ確実に」に変わるので、基準がどうしてもゆるくなる。撮れなくても自分が悔しい思いをするだけで済むので、それで良いのかも知れないが、楽しみで写真を撮っている以上、イヤな思いは誰もがしたくない。デジカメの話に花が咲くのも良いが、今一度自分のバッグを見直して態勢を整えるのも悪くない。


ドンケの大定番F?2、2万円足らずで買える


少し小さいドンケのF?3X


ちょっと1台入れて歩くのに最適なドンケのF?5XB


キヤノンの望遠ケース、500mmくらいまで入る


標準添付のレンズケース、一見カッコ良いが、中身がまる分かりでマヌケ


ちょっとカバンに入れるときも必ずポーチを使う。


番外編、高田馬場の流鏑馬、今度「組み写真の作り方」で教材にするつもり


福島YMPCで行われた「高柴ひょっとこ踊り」撮影会
寡黙な地元の男性が、お面を付けた瞬間にパフォーマーに変身する様には驚いた