コラム

見出し 液晶モニタ
更新時間 2012/04/21 名前 よねやん
本文 ◇前にも話したことがあると思うが、今日はモニタの話である。写真講座でプリント技術に関する演題のリクエストが多い。デジカメで撮った画像が家でうまくプリントできないという悩みが多いためだと思う。

◇パソコンの画面で見たものが、そのままプリンタから出力されれば問題無いのだが、色が違って出るために思考停止状態になっている人が多い。よって講演の導入部では、「ノートパソコンのモニタはダメ」「モニタがセットになったデスクトップパソコンはダメ」という話から始まる。要するにそれらは一応見られるというだけの色の悪いオマケのモニタだからだ。消費電力や耐久性を考えてLEDのバックライトになっていて、液晶パネルもTN方式という廉価版を採用している場合が多い。見た目は鮮やかで反応速度も速いのでゲームには向いているのであるが、写真の自然なトーンが再現できないのだ。

◇一般的にグラフィックデザイナーや写真を生業とする人は、グラフィック専用の液晶モニタを使う。これは一見、眠たい感じのトーンで、反応速度が遅いのでゲームには不向きであるが、微妙なトーンが判り、プリント結果と近い感じで表示することができる。しっかり調整しておけばバッチリ出力できるというものだ。

◇プロはナナオのモニタをよく選ぶ。ただしナナオだったら何でも良いというわけではない。ユーザー層を広げるための市場戦略なのだろう、最近になって安く色が悪い製品も販売し始めたからだ。ではどういう機種を選べば良いか?手っ取り早く言うと

蛍光灯バックライト+ips液晶パネル

のタイプを買えば間違いない。現在のナナオでは2機種発売されていて、10万円前後だ。液晶モニタとしては随分高いかも知れないが、きれいなお家プリントのための投資だ。新しいレンズを買うくらいなら、モニタを買い換えることをお勧めする。

◇そういうモニタへのこだわりも無いまま、仕事をこなす写真家は実は多い。銀塩から始まり、つい10年前にデジカメが出てきて、パソコンを覚えるだけでも大変なのに、液晶モニタや色空間の話まで手が回らないのは理解できる。しかしプロである以上は常に勉強しないとプロとは言えない。それは写真に限った話では無いだろう。


八芳園で。色がきれいだ。


丸の内ビルディングの中から、なんだか不思議な感じで撮れた