コラム

見出し 最後のさじ加減
更新時間 2012/05/25 名前 よねやん
本文 ◇案内チラシ、応募票、写真展案内ハガキ、写真集など筆者は沢山の印刷物を自分で作成する。画像や文字をパソコンでレイアウトして、データを印刷所へ入稿する形式がほとんどだ。昨年だけで数えてみると、14回も入稿していた。

◇よくアマチュアが写真展で案内ハガキを作成する場合は、作品を持ち込み、プロのデザイナーに依頼する。ただし、このような昔ながらの方法だと人件費が高くなる。例えばハガキを1000枚作る場合、4万円くらいかかるだろう。これが筆者のように自分で入稿データを作成すれば5000円くらいで済むことになる。要するにデザイン料金がバカ高いのだ。ただし費用をかけて頼んでもスキルが低い場合が多く、とても写真を理解しているとは思えないデザイナーも存在する。以前に写真の一番重要な被写体部分に平気で文字を重ねたデザイナーがいた。本当にプロなのか疑問である。

◇写真のプロラボも同様だ。今は淘汰され、実力のあるラボが生き残っているが、実際に数社と付き合ってみると、実力に大きな違いがあるのに気づく。同じラボなのに、半切と全紙でオペレータが違っていて、出来栄えが大きく異なる時があった。同じプリンタを使っているにもかかわらず、片方は調子がバラバラなのだ。色チェックの時に、その点を指摘すると営業担当者もそれを認め、再プリントとなった。

◇これが熟練したオペレータだと、内容を見て提案する形で作品として仕上げてくる。「写真展会場が明るめなので、少し濃く焼きました」「晴れやかな感じなので、緑の彩度を若干上げました」など、色見本と少し異なるが、信念を持って良いと思えるプリントを見せてくれるのだ。

◇ひいきにしているプロラボは、オペレータが素晴らしく、細かい支持を出さずに色見本の横に「おまかせ」と書いてすべて任せることがある。大体オペレータがどう感じて、どう仕上げてくるかが予想できるからだ。写真家の中には、オペレータ指名で作品をプリントする人がいる。そのオペレータが会社を変わってもずっと追いかけてその人に頼むという具合だ。まるで、カリスマ理容師を追いかけるようだが、オペレータ冥利に尽きるというものだろう。撮影から出力までデジタル化され、条件を合わせれば同じものがプリントできる便利な時代になったが、最後のさじ加減次第で作品内容の生き死にが決まってしまう。デジタル時代の特徴でもある。


誘いを受けて、千葉の民家の主催するお祭りへ行って来た。
天気も良くて最高に気持ち良かった。



アークヒルズ・サントリーホールの屋上には庭園があり、期間限定で一般開放される