コラム

見出し デジタルは難しい
更新時間 2013/02/24 名前 よねやん
本文 ◇ニコンD600,D800、キヤノンEOS6Dなど2000万画素を超えるようになると、データの扱いで困ることが増えた。「データ量が多くてパソコンが遅い」「ハードディスクがすぐ一杯になる」などいろいろ悩むことが増えた。画素数が増えて、きれいに撮れるようになり、本来ならハッピーなはずなのだが、これでは苦行との戦いである。

◇苦行僧に最初に質問されるのは「パソコンは何が良いですか」という内容だ。これではあまりにも漠然としている。とにかく、パソコン本体を考える前に液晶モニタを考えること。できればデスクトップで外付けのしっかりしたものを取り付けること。ノートパソコンでも良いが、それでもモニタを外付けすることだ。ノートパソコンのオマケのモニタでは色の再現性が悪く、何をやってもダメだ。今だとナナオのCS230、CX240あたりがお勧めだ。画面の色調整ソフトがあるので、どの機体も同じ色で表示されるという優れものだ。まずモニタを整備しないと何も始まらない。

◇パソコン本体はCPUがインテルのi7かi5シリーズを搭載し、メモリは8Gバイトくらい、ハードディスクは500GB以上あれば全く問題ないであろう。OSは対応ソフトの問題でwindows7が無難だろう。あとデータのバックアップ用に外付けのハードディスクを用意すると良い。メーカーで言うと、NECはサーバーも作っている関係で信頼性があるが値段も高めである。安くてサポートも安心できるのはDELLあたり。あと秋葉原にあるドスパラというショップだと高性能機が格安で自分のお好み通りにパソコンを組み上げてくれる。どちらにしろ、パソコン本体が6?7万円、液晶モニタが6万円、合計13万円ほど出せば十分すぎるほどのパソコンセットが手に入る。ちなみに筆者が最初に買ったパソコンPC-9801は50万円もした。安くなったものだ。

◇パソコンがそろっても終わりではない。ソフトが必要だ。それを買わず、最初からパソコンに入っていたりカメラに付いているオマケのソフトを使って「遅い」と嘆いている人がどんなに多いことか。まず画像処理を行う前に、画像の整理を行うソフトACDSeeをお勧めする。アマゾンあたりで買うと7000円くらいだ。このソフトは画像の表示がものすごく速い。サクサク画像を見ながら取捨選択できるので整理が早いのだ。サムネイルプリントなどもできる。また作品のプリントに必要な画像処理もできてしまうのでお勧めだ。

◇さらに緻密な画像処理を行いたい人はPhotoshopを買うと良い。廉価版のPhotoshop Elementsが1万円程度、プロの必需品Photoshop CS6が8万円程度だ。Elementsは一般的な作品作りには十分だが、色空間でCMYKが扱えないので印刷に適したデータを作成することができない。

◇最後に、一押し製品がある。ペンタブレットだ。ペンを使ってマンガを描く人などは必須なのだが、画像処理を行う場合も細かい作業ができるのでお勧めだ。使い出すと、マウスで画像処理するのが面倒になり、ペンタブレットばかり使うようになってしまう。例えば、ワコム社のBamboo Funというペンタブレットはアマゾンで9000円?16000円と格安で、なんと1万円する前述のPhotoshop Elementsがオマケに付いている。これは買わない手は無い。

◇今回はさっと説明したが、なかなか写真のセミナーに行っても、的確なことを言える講師はいないと思う。それくらい写真がデジタル化し、知識が広く深く必要になったと言える。銀塩時代は別に化学反応を覚えなくても写真は撮れたし、撮るだけでラボがプリントしてくれた。今は画像の知識やカメラの特性などを把握しないときれいな作品は作れない。一般的には「押すだけで撮れるようになった」と言われているが、それは表面上の話で、むしろある面では難しくなったと感じている。


浅草寺に豆まきを撮りに行った。
豆は見えにくく動きが早いのでスポーツ写真より難しい



猿まわし師は初舞台で緊張気味。シャープな画像に我ながら二重マル