コラム

見出し 投売りカメラのその後
更新時間 2013/05/26 名前 よねやん
本文 ◇昨年12月に「投売りカメラ」と題してニコン1V1を一押しする原稿を書いた。 おかげさまでそれを読んで、購入された方が多く、 聞いただけでも30?40台は売れたことになる。 特にニコンからお礼が来るわけでも無く、 ニコンとしても在庫を抱えての安値放出品で、 売れば売るほど貸借対照表上、損益に加算されるので売れても 両手離しでは喜べないと思う。 (在庫で抱えている時、台帳上V1は5万円なりの資産だが、例えば2万円で卸した瞬間に3万円の損益になる)

◇前回V1を紹介した時、10ミリの薄型レンズキットが29800円で 仏のようなご慈悲を感じたものだが、なんと一時期21800円まで 更に下がってしまった(今は25000円くらい)。 いくらなんでも信じられない。

◇新機種のニコン1V2の方を買いたいと相談を受けることもあるが、 筆者はV1を勧めている。デザインもさることながら、 シャッターの感触がV2では安物になっているので、 長く使っていると愛着が沸いてこない。また、決定的な違いがある。 ファインダー(EVF)だ。 V2のファインダー内にある液晶はコストダウンのためか、 追従性が悪い。動く被写体を覗くと、 パラパラマンガのようにコマ飛びで表示される。 V1は追従性が良いので、光学ファインダーのように滑らかである。

◇V1を使ってみて分かったことがだが、 ボディを2台使ってレンズ交換をしない使い方が便利だ。 現在は10ミリと30?110ミリのレンズを2台のボディに付けて、 状況によって持ち変えて撮っている。 フルサイズの一眼レフだと2台持ちは重いので躊躇してしまうが、V1の場合は軽いので迷いがない。 10?100ミリの高倍率ズーム1本で済ませる手もあるが、 画質や歪み、明るさなどを考えると2台持ちなのだ。 幸いボディのみだと中野のフジヤカメラで新品同様品が 14000円ほどと信じられない安値で売られている。 2台持ちでお祭りなどに臨めば、警戒されないのできっと 良い作品が撮れると思う。また、冠婚葬祭にもピッタリだ。 小さくて地味なデザインで、それでもってさりげなく高性能。 車で言うと黒塗りのクラウンのようなもので、V1はどのシーンにでも合うのだ。

◇最後にニコンのカメラで、「ニコンの本気度」の分かる部分がある。 ストラップを留める金具だ。フラッグシップと呼ばれる高級品は丸い金具、 廉価品は直接ストラップが通る金具になっている。 もちろんV1は高級な丸い金具だ。この金具が付くモデルはニコンとしては 「一切手を抜いていませんよ」という証だ。
あまり売れないと、このシリーズは撤退も考えられるが、 今のところ新型レンズが頻繁に発売されている。直近だと、 32ミリF1.2という高性能レンズが10万円で発売された。フルサイズの35ミリF1.4が23万円で比較するとずいぶん安いのだが、 ニコン1シリーズを使う人が 10万円のレンズを買うかはビミョウである。 ただ、この後も変わったレンズがどんどん出てきそうで楽しみではある。


D7000の高級な丸い金具


D5100の安物金具、カメラの中身はD7000と同等なのだが


V1の高級金具


埼玉県小鹿野町の子供かぶき


フラミンゴは2月が真っ赤できれいらしい(上野動物園で)