コラム

見出し 撮影練習
更新時間 2013/10/22 名前 よねやん
本文 ◇東京YPCのTさんの案内で浅草の振袖さんを撮りに行った。振袖さんはイベント などに出向いて、踊りなどを披露するのが主な活動だ。芸者さんと違うところは、 若い頃から住み込みで芸を習うのではなく、事務所に通って振袖に着替えて依頼先に 出向くという、悪い言い方になるが、イベントコンパニオンが振袖をまとった感じだ。 ただ、振る舞いは凛としていて、一糸乱れることなく街を歩く姿は、阪急宝塚駅から 宝塚劇場へ歩く宝ジェンヌを思い出してしまう。

◇その姿に魅了されて、年中撮り続けておられるのがTさんなのだ。 審査会で見せてもらう、 素晴らしい作品群が気になり、一度撮りに行きたいと思っていたのだが、 どこでどのように待てば撮れるのか分からない。 そこでTさんに案内していただき撮影することになったのだ。

◇時間は夕方5時30分ころ、花やしきの近くの通りでの撮影となった。 まつり湯という、健康ランドのような施設で踊りの披露があり、 その時間に決まって事務所から徒歩で向かうらしい。背景は浅草の商店街で風情がある。 ただし、5時30分というと日は沈み街灯での撮影となる。 これを単純にプログラムモードで撮るとぶれてしまうので、 絶対にマニュアルモードだ。ISO感度を2000に上げてもF2.8で 125分の1秒くらいしか切れない。はっきり言って難しい条件だが、 アンダーを承知でF3.5、200分の1秒、RAWデータで撮ることにした。 ぶれずにピントが合うギリギリの妥協点だ。RAWデータにした理由は ?場所により光源の色温度が違う?アンダーなので後で 画像処理したときにトーンジャンプしにくい、ということだ。

◇ここでポイントは、振袖さんが来るまでに通行人で十分練習をすることだ。 デジカメで撮ると、被写体のブレ具合、ピントの深さ、ノイズの出方など直ぐ に分かるので、それを見て撮影条件を微調整するのだ。暗い中でのピントの 追従性などもテストできる。よくプログラムモードで仲間と雑談をしながら 待機していて、被写体が来たら一発勝負で臨み、失敗するアマチュアを見かける。 例えば、練習で撮ってみてぶれていたら、本番でクリアに撮れるはずがない。 スポーツでも風景でも共通することだが、とにかくその場面が来る前に練習して みること!銀塩の時代には考えられない行動だが、デジカメなのでその優位性を 利用しない手は無い。練習すればするほど、偶然が必然に近づく。

◇動いている人や物にピントを送りながら撮る、ブレないシャッター速度を選択する、 絞り値でピントの深さを調整する、などの鍛錬を積まないとせっかく良い場面に 出くわしても作品にはならない。一応メモリーカードに収めることはできるが、 大きく伸ばしてキレが無かったり、色温度がずれていたりという結果に終わってしまう。 そこで、高度な注意点に関しての写真セミナーを12月に行うことになった。 東京YPC会員で中上級者が対象だ。さらにデジタル一眼レフカメラの操作を 熟知していて、70?200mmF2.8などのAFが速い望遠レンズをお持ちの方を 対象とさせていただいた。同じ望遠レンズでもF5.6などの暗い玉はAFが 暗い場所で迷ってしまうのでダメだ。実技がメインのセミナーなので人数も 絞らせたいただいた。こんな実践的なセミナーは聞いたことが無い。準備が大変なのだが面白いものになりそうだ。


Tさんの案内で撮れた振袖さん、
三角形にならび凛とした姿が色っぽい



原宿の交差点にできたビルより、
モノクロで表現すると面白い



鎌倉で、今年はモミジを撮りに行こうと思う


高田馬場の流鏑馬、一の矢に当たる確率が
一番高いのでそこで撮るのがポイント