コラム

見出し 機材に慣れる
更新時間 2014/05/26 名前 よねやん
本文 ◇タムロンの150?600mm(以下タムロン600) を買ってから何度か撮影を行ったが、なかなか慣れるのに 一苦労している。書道で例えると、いきなり細長くて柔ら かい長峰の筆を渡されたようなもので、日ごろと塩梅が違 うので使いこなせないのだ。

◇単玉の600mm(以下単玉600)だと通常は一脚か 三脚に付けて、スポーツ撮影などでは動かずに腰をすえて 撮る場合が多いのだが、タムロン600は手持ち撮影が可能に なったので、そのメリットを存分に生かして、フットワーク良く 撮らないと意味が無い。

◇レンズとボディで3kgもあるので、車で移動する時しか しんどくて使いません!という人もいるが、それでは 単玉600の撮り方しかできないので、ヒコーキや鳥といった 平凡な作品しか撮れないと思う。街へタムロン600を持って 出てみよう、これまで気づかなかった世界が量産できるはずだ。

◇使ってみて最初に感じたことは、 ピントがシビアで合わせるのに苦労することだ。 AFを使えば問題ないように思えるが、実際にはレンズと ボディの組み合わせで、ビミョウなピントのずれが生じる。 筆者の場合は、100mほど先でピントの 合った位置より、50cmほど後ピンになることが分かった。 これはボディのメニューのAF微調整でぴったりと合わせる ことができた。このAFのズレすら気が付かず、切れが悪いと 騒いでいる人が多いので注意して欲しい。

◇あと、日中に外で使うと空気の汚れや揺らぎが影響して モヤモヤした写真になる。当然なのだが、レンズと被写体との 空気の層が分厚いからだ。よって単玉600を使っても同じだ。 このモヤモヤをレンズの性能と勘違いしないで欲しい。

◇絞りとシャッター速度、ISO感度に関しても、どのくらい で撮れば一番キレイなのかが、1?2回の撮影で分かってくる。 タムロン600の場合はF8,1/1000秒くらいを基準として、 ISO感度を決定するのがベストのようだ。

◇それと機材の構成も重要だ。タムロン600はニコンD600 を装着したまま、大きな望遠レンズ用のバッグで持ち運ぶことにした。 大きなレンズなので現場でレンズ交換は、故障のリスクを伴うからだ。 広角系はもう一台ボディとレンズを持参する。重さを危惧する人もいるが、 総合的に考えるとこの構成しか無いと思う。

◇以上のような「慣れ」を積み重ねることによって、 やっと600mmの世界を使いこなせるようになってきた。 使った印象は、これまで誰も撮ったことの無い世界がバンバン 撮れるということだ。釣りで例えると「誰も知らない秘密の漁場に来たら、 見慣れない高級魚がバンバン釣れた」という心境だ。幸いにして、 このタムロン600を重いと文句を言って買わない人が殆どだし、 買ったとしても、余りにも平凡な鳥とヒコーキを撮っている人 ばかりなので、この「秘密の漁場」には今後もあまり釣り人は 来ないと思う。しばらくはこのレンズで楽しめそうだ。

今回も全てタムロン600で撮った作品だ
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湯島天神で、圧縮効果で階段が断崖絶壁に見える


湯島天神で、まばらな山車の行列も隙間無く表現できる、
この写真で50cmほど後ピンなのを発見した



ピンボケ、ブレも無いと思われるのに、なぜかビミョウに切れが無い
どうしてこのようになるか、条件を追い込んでいる最中だ
これがカチッと撮れれば「機材に慣れた」と言える



新宿大ガードで、超望遠でしか表現できない作品だ