コラム

見出し 微調整
更新時間 2014/08/24 名前 よねやん
本文 ◇ニコンのD810を買って使っているが、仕上がりの色味がこれまでの傾向と異なり戸惑っている。より仕上がりに近い色味になり、撮って出し(そのままプリント)するには良いのだが、筆者のように画像加工を前提とする場合は加工しにくい画像なのだ。ピクチャーコントロールを自分でカスタマイズすればある程度解消するが、項目がたくさんあって格闘中だ。シャドー部の絵作りも少し気に入らない。従来以上にシャドー部をつぶし気味にする傾向がある。これは暗部のノイズを目立たなくする狙いかも知れないが、暗部のトーンを残したい筆者には使いづらい。

◇シャープネスもビミョウに強い場合が多く、図柄によっては白い輪郭が出ることもあり、これも様子を見ながら弱めて使っている。シャープネスフィルタというのは奥が深く、画素数が上がると強めにかける必要がある。また、小さくプリントする時は強めに、大きく展示する場合は弱めにかけなくてはならない。今のところ図柄を判断して強さを加減するデジカメは無く、一般的な強さを適用する場合が多い。よって現時点では弱めに撮って、パソコン上でシャープネスをかけるのがベストだ。市販のデジカメも初期設定を「弱め」で販売すれば良いのだが、店頭でゆるい画像を見せると売れなくなるので、承知で強めの設定になっているようだ。D810クラスはハイアマチュア、プロを対象としているはずだが、それでもニコンは見透かしていて、やや強めの設定で出荷していると思われる。

◇デジカメというのは性能だけを考えて開発されているわけではなく、キホンは「どうすれば売れるカメラを作れるか」だろう。その証拠としてヨドバシカメラなどの店頭で試し撮りをしてみると、どんな機種でも奇麗な色味で撮影できるはずだ。それは量販店の蛍光灯下での環境を意識しているからだ。シャッターボタンにしても、以前はかなり押し込まないと切れなかった。スポーツを撮るプロには不評だったが、「押すだけで2枚撮れると、電池やメモリを消費する」というアマチュアからクレームが多かったのが理由だ。仕方ないのでプロは触れるだけでも撮れる様に改造していたが、最近ではストロークを浅くするかわりに連写速度を調整する機能を付けて解消された。

◇このようにデジカメは買った次の日から使い込めるわけではなく、少しずつ微調整しながら、自分の設定に近づいて行くものだ。それは万人受けするように開発されているので仕方が無いのだろう。保守色の強いニコンでも微調整が大変なのだから、コロコロとデジカメごとにメーカーを変えている人は、年中微調整が必要ということになる。もし、苦にしていない人がいるとしたら、それは画像の仕上がりをあまり気にしていない人ではないか?後は個人の考え方によるが、筆者はなるべく微調整に苦労したくない。銀塩時代は機種を買い換えても色味は変わらなかった。今は仕上がりに大きく影響するので注意が必要だ。


D810、ISO3200で撮影、簡単に撮れるが暗部がベタ黒になる傾向に注意


浅草サンバカーニバルで


暗部のビミョウな階調はカメラの設定と露出が決め手だ