コラム

見出し 夜のモデル撮影
更新時間 2014/11/22 名前 よねやん
本文 ◇先日、千葉県・ドイツ村でモデル撮影会があった。日本一のライトアップと宣伝するだけあって、LEDによるライトアップは素晴らしく、それを背景にプロのモデルさんを撮影するというものだ。モデル撮影は日中に行うことがほとんどで、夕暮れの撮影会は聞いたことがない。プロならまだしも、一般の写真愛好家にとっては難易度が高かったと思う。

◇デジカメの感度が上がったといえ、LED照明は意外と暗くISO1600に上げたとしてもF4、60分の1秒という世界だ。明るいレンズ、高感度デジカメを使ってギリギリ撮れるような条件だ。コンパクトデジカメやミラーレス機だとほぼ全滅。フルサイズ機でも設定を間違えばブレブレのボケボケになってしまう。はっきり言ってプロでも難しい条件だ。それを初めての経験で撮れといわれても難しく、「うまく撮れなかった」というのが普通だと思う。

◇昼間の撮影と大きく異なる点は、光のコントロールだ。昼間だとレフ板を持つ人がいて、光が出来上がった状態なので後はシャッターを押すだけだ。対するライトアップ下での撮影は、イルミネーションの露出を見極め、モデルさんへストロボ光の強さを考え、ぶれずにピントが合う露出を選択する必要があるので格段に撮影が難しい。

◇参加者を見ていて感じた問題点は機材の選択で特にレンズだ。とにかくレンズが暗すぎる。F5.6くらいのレンズだとピントは合いにくいし、シャッター速度も落とさないと撮れないので、ブレブレのボケボケになっている方が多かった。明るいレンズは重くてダメだという人もせめてF4位のレンズは使って欲しい。

◇あと露出もオートでは撮れない。条件が難しいのでプログラムモードで撮った人が多かったと思うが、ライトアップの背景を「どれくらいの明るさで」「どれくらいのボケ具合で」撮るかと言うのはマニュアル露出以外に考えられない。ライトアップは明るめに撮ると色味が白く飛んでしまいダメだ。すこし抑えて暗めに撮り、色を残すのが良い。この時、モデルは暗めに写る場合が多いが、その場合は顔が明るく照らされる位置に立ってもらうか、ストロボ光を少しだけ入れると良い。ストロボ光の強さは実際に確認しながら補正することになるが、最後のサジ加減は結果を瞬時に確認できるデジカメなら比較的簡単だ。ただし、画像確認が暗い場所なので、意外とモニタがきれいに見え、家に帰って改めて画像を確認すると思っていたほど撮れていない人が多かったのではないだろうか。しかし、今回は失敗しても自分に何が足りないのかはっきりしたと思う。そういう意味で「失敗するための有意義な撮影会」だったと言える。


入間の航空際へ行った、
TAMRONの600ミリがあれば楽勝だ



ブルーインパルスに光が当たり、
背景は曇り空という面白い状況に出会えた



高尾山の紅葉、平日なのにケーブルカーが1時間待ちで、
結局機材を持って歩くはめに



高尾山頂上で


ドイツ村での撮影例
注意点は
?背景の白トビに注意
?絞りを開けて背景をぼかす
?顔の面が暗くならないように少しだけストロボ光
?当然ブレピントに注意
ということだが筆者としては
撮るというよりは「条件を間違わずしっかりスキャンニングする」
という感覚だ