コラム

見出し 写真の楽しみ方
更新時間 2014/12/20 名前 よねやん
本文 ◇小規模な撮影会を行った。紅葉の時期である12月6日(土)に設定し、その頃に近郊でもっとも紅葉の具合が良い場所を選んで撮影するというものだ。場所は南北線・白金台駅の近く、自然教育園、プラチナ通りのイチョウ並木、東京大学、八芳園などを巡る撮影会となった。

◇定員は13名で、希望者が殺到したために抽選となり、外れた方は申し訳ないと思う。強運の持ち主が集ったからか、当日は穏やかな抜けるような晴天に恵まれ最高のコンディションとなった。

◇今、初めて言うがこの撮影会は筆者にとって「実験イベント」という位置付けだ。少人数を最高の撮影ポイントにご案内し、徹底的に撮影指導、撮影後はデータを提出してもらい、後日添削指導まで行うという豪華フルコースなのだ。添削指導だけでも全コマを丹念に見るため一人1時間以上時間がかかる。とても大人数では無理だ。本当は5人くらいで行いたかったが、それでは抽選倍率が凄まじくなるので13名という人数になった。評判は上々だったが、何度も撮影地を下見し、撮影ポイントを探すのが難しく、今回が最初で最後の撮影会になりそうだ。

◇みなさんのコマを見せていただき、最初に思ったのが、露出の決定方法の違いだ。プログラムモードで撮る人は少なかったが、ほとんどが「絞り優先モード+露出補正」で撮影していた。手ブレしそうな時は感度を上げたりして、慣れている気がしたが、風景中心の被写体なのでマニュアル露出で臨んで欲しかった。

◇確かに、露出オートで撮れば大きな失敗は少ないが、その分小さな失敗が多くなる。例えば、自然教育園のひょうたん池を撮る場面があった。空の白トビを避け、池の暗いトーンも出すのは微妙な露出決定が必要だ。露出補正すれば良いと考える人もいるが、撮影→液晶で確認→露出補正→撮影 と繰り返す内に微妙に構図が変わり、露出が安定しないという欠点がある。筆者の推奨するマニュアル露出であれば、構図が多少変わっても露出は一定なので、安定して同じ結果を得られる。

◇慣れてくると、親指のダイアルだけで補正を加味した値に設定できるので撮影に無駄がない。露出補正の場合はボタンを押しダイアルを回す必要があるので操作が難しいのだ。マニュアルモードの難しいところは、大体の露出を覚えていないと手間取ってしまうことだ。ISO400の場合、明るい室内だとF5.6、30分の1秒、曇りだとF8、125分の1秒という感じで大体の当たりを付けないと、露出決定に時間がかかってしまう。

◇どうしても露出オートで撮りたい場合は、ISO感度オートという選択肢もある。ニコンのD810の場合、ISO感度を例えば100?6400の間で自動で変化させなさい、というモードがある。撮影者はF5.6、125分の1秒など狙い通りの露出にセットすると、それに合ったISO感度をカメラ側で設定してくれる。これだと被写界深度や手ブレの問題は解決する。昔のカメラの名残りから絞り優先オートを使う人が多いが、むしろISO感度オートの方が有用だ。

◇撮影会を通して、細かな反省点はあったが、筆者と参加者と真っ直ぐに向き合って、いろいろ考えるものが多かった。筆者は、プロのようなテクニックを身につけるための、ややスパルタ式の指導方法を行っている。「カメラは解像力の点でフルサイズです」「旧式のレンズはゴミ、最新の高級レンズを買うべし」「ひたすら動くものを撮って練習」などと言って重くて高い機材を勧めるのも、ブレピンボケの無い解像力十分な画像を収めるためだ。

◇ただ、写真は楽に撮れて、楽しめれば最高という考え方もある。80歳を超えても健脚で参加されている方もいて、すばらしい写真の楽しみ方だと思える部分もあった。そういえば、以前70歳を超えた方の写真展で、その方の同級生が見えられたが、歩くのも大変でとても同い年には見えなかった。写真をやる人は若々しく見えるのだ。そう考えると、審査会の結果は気になるが、写真をやること自体に大きな意味があると思う。


ビミョウな露出はマニュアルがお勧め=自然教育園のひょうたん池で


東京駅は100周年で大賑わい


東京駅で


代官山の旧朝倉家はモミジが綺麗だ