コラム

見出し バッテリー
更新時間 2015/11/29 名前 よねやん
本文 ◇2000年のシドニー五輪に行った時、バッテリーのお守りに手を焼いた思い出がある。とにかく使用機材のすべてが充電しても直ぐになくなるのだ。データ通信用の携帯電話はサムスンがオフィシャルスポンサーになっていたので、それを使うしか技術的に選択肢が無かった。朝フル充電して使っていると、昼過ぎにはカラになる。仕方がないので電源のある場所では常に充電器にさして使用していた。

◇デジカメも同様で、主力機のニコンD1のバッテリーもフル充電でも100枚程度しか撮影できず、普通は予備バッテリーを5本くらいは持ち歩く必要がある。野球の撮影だと10本くらい必要だが、1本1万円くらいするので、バッテリーだけで10万円もかかる計算になる。当時はニッカド電池で、継ぎ足し充電もできず、しかも急に壊れたりするので大変だ。

◇1日が終わると、食事を取る暇も無くとにかく充電だ。予備バッテリーが10本必要な世界を考えてみて欲しい。充電器が2台あったとしても、5回充電する必要がある。急速充電しても2−3時間はかかるので、ホテルに帰って早速始めても10時間以上はかかる。そのうち寝る時間になっても充電が完了しないので、目覚ましをかけて睡眠を削ってバッテリーを交換することになる。

◇ただ、しばらくしてニコンのD1に関しては、読売スペシャルの外付けバッテリーを筆者が手作りし、後継機のD2が出るまで使い重宝した。ラジコン自動車用の7.2Vのバッテリーを直接D1につないだシンプルなものだったが、純正のバッテリーの数倍長持ちで、野球の試合だと1試合撮ることもできた。問題はバッテリーがダイナマイトの形に似ていたこと。米国同時多発テロの後などは空港検査で説明が大変だったことは言うまでもない。

◇2000年当時と比べると、現在は技術面で大きな2つの進歩があった。一つはリチウムイオン電池の出現だ。継ぎ足し充電が可能になりニッカド電池の4倍くらいの容量がある。あとはLED液晶の出現だ。以前はバックライトが蛍光灯だったので電力を消費したが、LED化され消費しにくくなった。そういう技術の積み重ねで、予備バッテリーを持ち歩く必要がなくなり、充電で睡眠を削られることも無くなった。

◇そのうちカメラでも1週間くらいの旅行で電池が持つようになれば、予備のバッテリーはおろか、充電器さえも持っていかない人が出てくるだろう。でもそれはキケンだ。高性能電池と言えど化学反応で成り立っている。急に壊れること可能性があるので、予備電池、充電器は必須だ。予備を持ち歩くか否かで写真に対する姿勢がうかがえる気がする。少なくともプロなら持ち歩く。


筆者のスマホ関連の充電の様子。
モバイル関連はUSBが多いので比較的楽になった。
ただ、miniUSB,microUSBなどでケーブルが異なるので注意が必要



渋谷のハロウィーンでは、
身の危険を感じるほど人が多かった



カメラマンも多かったが、活動時間外なのか
年配の写真愛好家の姿は皆無だ