コラム

見出し 防湿庫
更新時間 2016/10/20 名前 よねやん
本文 ◇梅雨どきから夏にかけて、高温多湿な日が続き、カメラ機材にとってはカビが大敵となる。湿度60%以上、温度20度以上になるとカビの勢いは増し、一度カビの生えたレンズはコーティングを侵食し、清掃してもカビ痕が残ってしまう。カビの生えたレンズは逆光に弱く、フレアの原因にもなる。

◇大手町社屋の機材庫では特に神経を使わずとも、カビが生えた話は聞いたことがない。社内は一年中空調が効いており、湿度は40%前後に保たれているので大丈夫なのだ。

◇過酷なのは家庭だ。何もしないと湿度は冬の30%から夏の80%くらいまで変化し、夏場はカビの温床となる。「桐のタンスに入れているので大丈夫!!」と考えている人は大間違い、実際湿度計で計測すると殆ど効果は無く、都市伝説に近いものがある。数名の写真家に保管方法を聞いたがスーツケースに湿気取りを入れているという人が意外と多かった。だがこれも筆者の測定ではほとんど効果が無かった。

◇やはり確実だったのは防湿庫だ。湿度は一年を通し40%前後で、カビは生えない。また頻繁に使う機材は気にせずバッグに入れっぱなしでも大丈夫だ。

◇プロサービスから聞いた話だが、防湿庫を持たない人は、カバンから出してリビングの机などに置きっぱなしにするのが良いそうだ。ホコリは積もるかも知れないが、カビが繁殖しにくいらしい。空気の流れを作ることが重要だそうだ。

◇そういえば亡くなった管洋志先生の事務所へ行くと、湿気を嫌ってガスを使わないと言われていた。機材もそうだが膨大なフィルムにカビが生えることを気にされていた。筆者のような寒がりは冬場にガスや石油など何でも使うので部屋中湿気だらけになる。防湿庫がかかせない。


鳥居と同じ色をまとった少年。千駄ヶ谷の鳩森八幡神社前で