コラム

見出し ミラーレス
更新時間 2017/04/23 名前 よねやん
本文 ◇4月5日、東京YPC会員を対象とした桜の撮影会を行った。参加人数は12名、細かく指導できる人数としてはこれが最大で、3倍ほどの希望者のために抽選となった。本来は1日に行う予定だったが、天気が悪く、雪まで予想され、おまけに肝心の桜が咲いていないということで、急遽日程変更となったのだ。今年の東京の桜は難しく、満開で天気の良い日はこの日だけで、その後曇天の日が続く結果となった。

◇乃木坂駅に集まり、青山霊園、国立新美術館、東京ミッドタウン、赤坂サカス、日枝神社、アークヒルズの桜坂と豪華桜ざんまいの撮影会で約2kmの徒歩圏内でこれだけ変化のある桜を撮れるのも東京の特徴だろう。

◇参加者は撮影を楽しまれていたが、筆者は引率しながら先月言った機材のテストを行った。オリンパスのミラーレス(OM-D E-M1 と12-40mmF2.8 40-150mmF2.8)でひたすら通常想定される撮影を試みたのだ。最初に結論として言ってしまうと

「ビミョウ、(自分は)仕事として使えない」

◇という印象だ。オリンパスを一線で使用されている清水先生や海野先生に失礼なのだが、画質がフルサイズに比べると劣り、電池の消耗も激しく、液晶ビューファインダーもタイムラグが気になり、スポーツも撮りにくいなど何となく使っていて気持ち悪いのだ。軽い、小さいなどメリットもあるが、裏を返せば、軽いのでブレやすい、小さいのでボタンが押しにくいなどもデメリットもあり、どうも道具として手に馴染まないのだ。

◇ミラーレス機というのは発売されてまだ数年しか経っておらず、まだまだ開発途上にあるため馴染まないのだと思う。先日もオリンパスのサービスの方と話した際に「使って思った不都合な部分はどんどん言って下さい。言われる内が華です」ということだった。確かに動きの激しいスポーツは撮りにくいし、人物のまつげにミリ単位でピントを送るなども難しい。ただ、その指摘される欠点はオリンパスも把握しており、それを克服するために努力が続けられているのだ。そう遠くない未来にその欠点を埋めてくるに違いない。また、デジタル一眼レフよりも最初から抜きん出ている部分も多いので、総合的にミラーレスが主軸になってゆくことは間違いない。そこのところの勝敗が最近はっきり見えてきたので、ミラーにこだわったニコン、キヤノンは慌てているわけだ。

◇2020年の東京五輪を視野に入れた最新機種を各メーカーは開発中で、そこに迷いは無く、各社ともフラッグシップは現行のデジタル一眼で来ると思う。問題はそろろそろ社内でロードマップを決める必要のある2024年の五輪で慌てているのだ。おそらく、フラッグシップをミラーレスにするか否か、そこが問題なのだと思う。AFを今と同等以上の性能に上げられるか?ファインダーがスポーツで問題ないか?などなど見極めが難しく、判断を誤った時のダメージが大きい。

◇勝手な想像なのだが「ミラーレスに完全移行」というのは、各社ほぼ腹をくくったように思える。問題は移行の順番で、まずコンパクトから行い、最後にフラグシップを行うのか、富士フイルムのように大判を別のラインナップで出すのか、その辺の市場との対話がものすごく難しいと思えるのだ。

◇銀塩が無くなり、ミラーが無くなり大きな変化が写真界に起こっている。撮り手の方は変わりないなんて言ってられない。変化は早いが、それに先んじなければならない。勉強あるのみだ。


青山墓地で、オリンパス40-150mmで撮影、
絞り開放



拡大すると背景が硬く二線ボケがきたなく、仕事で使いたくない