コラム

見出し 忘れ物
更新時間 2017/07/22 名前 よねやん
本文 ◇写真においてプロとアマチュアを見分ける最も簡単な方法は、機材に貼る名前シール、いわゆるテプラを見れば大体分かる。よく撮影会に行った時に「このカメラ誰の?」なんて場面によく出くわす。プロはどんなに忙しくても自分のカメラはもちろん、レンズからメモリカードまで携帯番号と名前の入ったテプラを間違いなく貼っている。現場に行くと他社と同じ機材であることが多いので特にテプラが重要になる。また離れたすきに盗難にあうことが稀にあるが、数箇所テプラを貼っていると、その場で剥がすのに時間がかかるので、多少は盗難の回避もできる。もちろん日本の場合、置き忘れだと、テプラを頼りに戻ってくることが8割くらいある。

◇忘れ物というと、撮影現場にレンズやストロボを忘れることがあり、特に気をつけている。撮影現場は到着して5分でカメラや傘つきのストロボをセットして、10分で必要なカットを撮り終え、また5分で撤収するなんてことが多い。また3箇所をハシゴするなんてこともあるので、終わって忘れ物に気づいたら、場所の特定からして大変だ。筆者の忘れ物防止方法は

1)バッグは仕切り付きで一覧できるもの
バッグは仕切りで区切られたものを選び、仕切られた決まった部分に機材を入れるようにしている。もし忘れ物をしたら空いた部分ができるので、撤収時に直ぐにわかる。

2)キャップ類は、機材の入っていた仕切りに保管
例えばレンズキャップをレンズから外した場合は、そのレンズの保管場所にキャップを一時保管する。自慢ではないが、筆者はキャップを無くした事が記憶に無い。

3)使ったら面倒でもカバンに戻す
例えばレンズなど使い終わったら、近くのテーブルに置く人がいるが、これは忘れ物の原因、面倒でもカバンに戻す。

4)移動中は機材から手を離さない
これは忘れ物と言うよりは、盗難になるが電車のアミ棚などに機材を置くのは論外だ。以前、同僚が寝ていて網棚のパソコンバッグを盗まれ大問題になったことがある。特急列車のトランクケース置き場に置くのもNG。狭くても隣の人に煙たがられてもひざの前に置き抱えるのが基本だ。

◇「忘れ物をして、撮影データごと無くなりました」なんてことがあれば、それまでの信用が崩れ去るわけで、仕事は何でもそうだが、細かい手順の積み重ねなのだと思う。中には手順を簡略化して行き当たりばったりで進める人もいるが、そういう人は何年かに1回位は大きな失敗を起こすものだ。テプラを1枚メモリカードに貼るだけで、回避できることもある。

◇ここまで話せば察しがつくと思うが、忘れ物の中で一番手痛いものは「撮影データ」だ。無くさないために、ダブルスロットで2枚のカードに同時記録することはもちろん、海外出張などに行くと重要なコマだけでもdropboxなどのいわゆるクラウドにデータを保存し、あとはカードと外付けハードディスクへの3重保存態勢で仕事を進める。当然シングルスロットのカメラは仕事では使えないということになる。趣味と異なり大変な部分もあるが、信用が第一なので、それができない人はおそらく写真を趣味にすることはできるが、仕事にすることはできないと思う。


定番のドンケのF−2、望遠レンズが縦に入り便利だが、
コマが付いていないので腰痛持ちにはつらい



筆者のバッグ、背負えるタイプ。
コマ付きのタイプもあるが、背負えないと現場で盗難に気を
つける必要があるので選択が難しい



涼みにリニューアルされたサンシャイン水族館へ行った



空飛ぶペリカンが素晴らしい