コラム

見出し 行き当たりばったり
更新時間 2018/03/17 名前 よねやん
本文 ◇筆者は週に1度はカメラの時計を秒針まで合わせ、レンズやボディをアルコールで清掃し、充電はもちろん、充電池の消耗具合をテスターでチェックまでする。たまにはテストチャートを撮影し片ボケが無いかなども見る。それなので、機材が汚れていることは皆無で、いつでも調子の良い状態を保っている。あまりの忙しさに充電だけで済ますこともあるが、手を抜いていると必ず結果に現れる。

◇カメラを使い終わったらISO200 絞りF5.6 シャッター160分の1 ホワイトバランスオート に必ず戻す。こうしておけば設定を変えるときも混乱が少ない。スタジオマンがスタジオ機材をデフォルトに戻して片付けることが当たり前のように、地味な作業であるが、失敗しないためには必要な作業なのだ。

◇撮影データはその日のうちに、ハードディスクなどに保存して、メモリカードは初期化する。カードに撮りためておくことは無い。意外かも知れないが、常用のメモリカードは1日分入れば良いので、4GB位を使う場合が多い。アマチュア写真愛好家の場合は32GB位に何か月分かの撮影データを撮りためる場合が多いと聞く。それが一杯になると、フィルムを買うがごとく次のカードを買うとのこと。それだけは絶対やめて欲しい。そもそも、今のNAND型フラッシュメモリーは構造上10年程度しか保存できない。まだ銀塩のフィルムのほうが保存性が高く、またデジタルは永久に消えないと勘違いしている人も多いのだ。

◇いろいろなカメラマンを見るが、行き当たりばったりのタイプも意外と多い。日ごろからレンズキャップもせず、清掃をすることも無く、現場でも対応力だけが勝負のタイプだ。そういう緻密さにかけるカメラマンは、対応力を身に着けることで99%くらいは切り抜けられるものだが、後の1%は事前の準備や知識の蓄積が無いと失敗することがある。趣味で撮り失敗した場合は「運が悪かったね」で済むかも知れないが、仕事の場合は1%の失敗で大きく信用が落ちることが多い。そのためにプロの中でも上を目指すなら、機材の点検清掃をするのはもちろん、最新の機材の動向や最新の撮影方法などを研究する必要がある。

◇最近、料理撮影の担当になり、一流の料理人に合うことが多いが、共通していることは「当たり前のことを当たり前のように毎日こなす」「日々疑問を持ち、進歩する」ということ。行き当たりばったりではどの世界もうまく行かないということだ。


新兵器の「猫じゃらし」。20kgもある機材をカートで
引き都内を電車で移動するが、「歩きスマホ」で低い位置が見えず、
筆者のカートに突進してくる若者がどれだけ多いことか。
移動中に他人を怪我させると大変だし、撮影時間に間に合わない事態も。
とにかくトラブルの確率を少しでも下げるための「猫じゃらし」なのだ。
ただ、最初はかなり恥ずかしかったが、、