コラム

見出し 機材は引き算
更新時間 2020/01/12 名前 よねやん
本文 ◇撮影にでかける時、特に女性の場合は重くなると体力的に大変なので軽い高倍率ズームを持ち出す人が多い。 男性の場合は、仕事の癖なのか段取りをきっちりして、多少機材が重くなっても画質にこだわる傾向にある。 機材の量は別にして、撮影に出る際に、被写体を想像して機材をカメラバッグに詰めるのが普通だろう。

◇筆者の場合は全く逆で、どんな撮影にも対応できる機材を常にカメラバッグに詰め込んで、 充電を済ませ、メモリカードはカラにしている。それさえ持ち出せば、何の撮影でもこなせるというわけだ。 1日が終わる際に例外なくその機材を準備してから帰る。タクシードライバーがどんなに疲れていても、 燃料を満タンにして車の整備清掃を済ませて帰るのと同じだ。 そういえば、亡くなられた管洋志先生も、いつでも海外出張できる装備をカメラバッグに詰め込み置いていると言っていた。 考えることは同じなのだなぁと思う。

◇それだけ用意しても、他にレンズやストロボが必要になることがある。そこで「引き算」「足し算」を行うわけだ。 スタジオで女優さんを撮る場合など、広角レンズは使わないので、カメラバッグから抜き、 その替わりにストロボをもう一灯入れることがある。舞台撮影などは400mmくらいの望遠レンズだけを 「足し算」することもある。今年は箱根駅伝で鶴見中継所に行ったが、ストロボはまず使わないので、 バッグに3灯いれてある1灯だけ残し、ストロボ2灯は「ひき算」した。本来ストロボは必要ない撮影だが、 別の仕事に転戦することがあるので、引き算し過ぎるのもダメで1灯だけは残すのだ。

◇とにかく一般で実践している「足し算」は危険だ。メモリカードを忘れてコンビニで高いカードを買った、 などの話は枚挙にいとまがない。その悪の権化は「足し算」あると思う。

◇バッテリーひとつにしても、充電でチャージャーに指したまま忘れました、という話をよく聞くが、 カメラからバッテリーを抜く時点で「引き算」したままになっているのでダメなのだ。 フル充電した予備電池をとりあえずカメラに入れてから充電し、基本的に充電が終わりカメラに 戻すまではバッグを閉じてはダメなのだ。完璧な機材のセットを作り、そこから引き算するのは良いが、 何もないところから撮影を想像して足し算すると、どうしてもミスが発生する。

◇そうやって機材に気を付けていても、現場に行くと想定外のことが起こる。 機材の故障は頻繁にあることだし、急にマクロ撮影を頼まれ、マクロレンズを持っていないこともある。 ただ、標準のセットをしっかり用意すれば、全く撮れないということは無いので日々準備あるのみだ。


京都府南丹市の「かやぶきの里」へ行った


雨模様でどうかと思ったが、しっとりと苔が映え最高の撮影日和だった


モヤのストックフォトも撮れ充実した1日になった