コラム

見出し 専門カメラマン
更新時間 2020/03/21 名前 よねやん
本文 ◇新型コロナウイルスの影響は想像をはるかに超えている。身近な仕事のことでいうと、ペン記者などは電話取材で済むことも多いが、 カメラマンは出向かないと撮影ができない。また感染者が出た施設などに近づくのであるから、 危険度も高い。催し物が中止になったりするが、それ以上にコロナウイルス関連の取材が増え、 慢性的に人が足りない状態が続いている。周りは忙しさに不満が爆発寸前だが、個人的には今後来るであろう不況を考えると 仕事があるだけ幸せだと思っている。

◇フリーカメラマンはもっと大変だ。聞くと、撮影分野によっては仕事が激減しているという。例えば、ブライダルカメラマンは結婚式自体が半分くらい中止になっている。書き入れ時の春なのに自宅待機が続く。写真教室セミナー、スポーツ、ファッションショー、舞台撮影など中止が相次ぎお手上げなのだ。ドラマや映画など芸能関連の撮影は感染防止に留意しながらも続いているが、映画館の自粛要請などになればその影響は大きい。広告関連もモノが売れないとなれば経費節減に走るだろうし、負のスパイラルはすでに動き始めている。  フリーカメラマンの弱点として専門性が挙げられる。日ごろは専門性を高めることで、他者が参入できない分野で安定したギャラ稼ぐ専門カメラマンは多いが、専門分野を特化するあまりに、風向きが悪くなれば総倒れになるリスクがある。報道カメラマンのように、スポーツ、ファッション、芸能人、事件事故、政治、料理などオールラウンドに撮れるカメラマンは少なく、専門分野の収入源が途絶えるとじっと耐えるしかなくなるのだ。日ごろ料理を撮っている人が急にスポーツを撮れるはずもなく、人付き合いも無い。

◇ただ、写真界全体を見渡しても調子の良い分野は少ないと思う。オールラウンダーでも稼ぐことは難しいのだ。またコロナウイルスが収束しても経済の逆回りはすぐには止められないだろうから、しばらくダメなような気がする。日本だけの令和恐慌ではなく、コロナの猛威は世界中を駆け巡り、リーマンショックをはるかに超えた1929年以来の世界恐慌の足音が聞こえるような気がする。


六本木のトンネルを通りかかったのでお決まりのカットを撮影
こんなの行けば誰でも撮れるよな、と思う



別にシルエットを撮りに行ったのではありません。「ライトブラスター」と言ってモデルさんの背景に投影するカットを撮影。