コラム

見出し カメラマンは生き残れるか
更新時間 2020/06/21 名前 よねやん
本文 今日は「カメラマンが10年後も生き残れるか?」について 考えたい
結論から言うと
「変化しないと生き残れない」
だと思う

◇6月13日付朝刊の見開き紙面で「読者が撮影した自慢の料理」が掲載された。メールによる応募でなんと667通もの応募があり、どれも力作ばかりだった。その紙面の一部で料理研究家が作った料理を、筆者がスマホで撮影するという企画があった。要するに「こうすればスマホでもきれいな写真が撮れますよ」という内容だ

◇最初はスマホで撮れるか心配で、いろいろ練習してから臨んだが、結果的はそん色のないレベルで撮ることができた。同じ料理を一眼レフとスマホで撮り、プリントで見比べてみたが、一般の人では見わけが付かない写真もあった。結論は、料理写真に限れば6割くらいはスマホで撮れるということだ

◇当然ミラーレス一眼を使えばもっと素晴らしい写真が誰でも撮れるということだ。今、依頼案件で撮ってデータを納品するだけのフリーカメラマンは10年後生き残れない気がする。カメラがさらに進化し、6割くらいの写真は、カメラマンに依頼しなくてもデザイナーのレベルで撮れるようになるからだ。

◇では、どんなカメラマンが生き残れるのだろうか? まず限られた時間や場所で、確実に編集者やデザイナーの要求する以上の写真を収められる技術が必要だ。まず、打ち合わせの通りの写真を確実に撮り切る。プラスアルファでカメラマンの感性で撮った写真も納品できると合格だ。そこで、プラスアルファが採用されれば、次も依頼したい提案力のあるカメラマンということになる。

◇あとは光のコントロールが重要で、写真家の中には「光を読みなさい」と持論を唱える人もいるが、待っていては時間内に撮ることは不可能なので、どんな条件でも光を作り込んでイメージ通りの写真に仕上げることが大事だ。写真家は時間に余裕があるので光を待てるが、カメラマンは待っていられないのだ。理想の光を短時間で作り込んでこそプロの領域だと思う

10年後のカメラマン像を想像すると、
・ どんな条件下でも確実に撮り切れる技術
・ 提案力を持ち、新しい媒体に対応する撮影技術
・ SNSを意識した速報性
などが必要なのかなと思う

◇ほとんどが銀塩フィルムで撮影されていた20年前、 スマホが出現して、プロ顔負けの写真が撮れるなんて誰が想像しただろうか?変化を受け入れ、銀塩からデジカメに持ちかえたプロは生き残っていている

◇昔は撮ったフィルムを現像して納品して終わりだったが、今は、現場で確認しながら撮影して、RAW現像してレタッチして、即日納品するのが流れになっている。撮るだけではダメでデータの扱い、レタッチ技術、パソコンの知識など総合力が試される

◇先日も有名若手女優の撮影があったが、輪転機の回りだす1時間前に撮影というのがあって、5分間で3パターン必要という慌ただしさだ。撮影後すぐに撤収して、放送局のロビーでパソコンを立ち上げレタッチして入稿した。カメラは進化したが、付随して覚えることが確実に増えている。その変化についてゆけないようでは生き残れないと思う