コラム

見出し 五輪が近づいてきた
更新時間 2021/05/20 名前 よねやん
本文 ◇五輪がいよいよ近づいてきた。コロナを危ぶむ声もあるが、開催を前提に担当カメラマンは準備を進めている。必要なレンズやボディを洗い出したり、紙面計画を立てたり担当者は休みもなく働いている。特にコロナの影響でプレ大会が撮れずに本番を迎える競技もある

◇五輪は使用機材で結果が変わる。ソニーα1やキヤノンR5などのミラーレス機は十分競技で使えるレベルで活躍が期待されるが、皆が使うかは微妙なところ。AFの反応は良くて連写も速い。陸上競技などでは問題なく使えるだろう。問題はファインダーの見え方だと周りのカメラマンは言う

◇ミラーレス機の電子ビューファインダー(EVF)は「撮影したらこう写りますよ」という画像が表示され、実際に見えるものは表示されない。暗い場所が明るくきれいに見えるが、暗部の選手を見落としたりすることがあるという

◇ちなみにEVFで歴史の長い動画の世界で、業務用ビデオカメラのファインダーはモノクロ画面がいまだに多い。ピントの山や露出が分かりやすいためで、色彩が確認できないデメリットをしのぐという

◇そうなんだ、カメラのEVFは「どのように見えれば撮りやすいか?」について進化が足りないのだ。一応、レフ機のように見えるEVFを各社追求しているわけだが、それは間違っていると思う

◇東京五輪が予定通り2020年に開催されていれば、みんなあきらめてレフ機で臨んだはずで、それが延期で、実用レベルのミラーレスが間に合ってしまい、報道も大混乱している状況なのだ

◇次の2024年のパリ五輪では間違いなくミラーレス機で各社臨むだろうが、機材が進化しけっこう簡単に撮れると予想する。また東京五輪でリモートカメラの利用も増えているので、何十年かするとカメラの放列はなくなり、代表のリモートカメラだけがシャッターを押し続け、それを世界中のメディアが配信を受ける時代が来ると思われる。そうなると一線のスポーツカメラマンの活躍の場がせまくなるだろう

◇それこそ、ドローンで上からの映像とか、選手が一様にユニフォームにカメラを付け、それを動画配信するなんてことが可能になる。商業ベースで見ると五輪もそうなるであろう

◇2000年のシドニー五輪の時は、デジカメが出始め、20年たって当たり前の道具になった。東京五輪ではミラーレスの優位性が決定的になり、歴史の転換点になるのではないか


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