コラム

見出し プロの土俵
更新時間 2021/07/27 名前 よねやん
本文 ◇以前、番組宣伝のスタジオで信じられないことがあったので紹介したい

◇映画やドラマが完成すると「番宣」と呼ばれる、マスコミ向けの取材日というのが設定されている。各社に宣伝会社から「この日にドラマ●●の番宣を行い、主役の●●が取材に応じます」とお知らせがくる

◇各社は「取材内容」「扱い」「写真撮影の有無」などを記入して、取材申し込みを行う。すると後日に「●日の●時●分から撮影込み30分でお願いします」との打ち返しがあって、取材が成立する

◇この「番宣」、昔はドラマ撮影の合間とかにあったそうだが、時間が不確定になるので、クランクアップしてから取材日を設けて、一気に行うスタイルが定着したとのこと

◇朝から10社以上も取材するわけだが、都内のスタジオで行う場合は、スタジオスペースを2社でシェアしながら順番に撮影する場合が多い

◇よく行く恵比寿のスタジオは1フロアに2スタジオあるので、最大で4社がセッティングして、そこを俳優さんが巡回するかたちになる

◇そこで事件が発生、いつものように40分ほど前にスタジオ入りすると、スタジオ全部をお姉ちゃんのフリーカメラマンが陣取っている

「えっ、2社シェアだから縦長に半分ずつ使いましょう」というと

「いまさらセッティングを変えると分からなくなります」と困惑して思考停止状態、泣きそうな表情だ。これじゃ話が進まない

◇すでに記者の取材が横のテーブルで始まっていて、大声をあげるわけにも行かないので、100万歩譲って、筆者がスタジオの横壁を利用して直角に撮ることにした

◇それでも筆者のライトスタンドがぶつかるので、お姉ちゃんに「三脚とカメラを移動して」というとそれも位置が分からなくなるのでできないという

「うーん、こんなレベルの低い人も同じ土俵にいるのだ」

と思い、なんだか自分が情けなくなってきた。筆者の撮影中、お姉ちゃんは、カメラと三脚が動かないように必死に押さえていたというのだから、これはすでに笑い話ではないか

◇お姉ちゃんに依頼したクライアントにクレームを言えば、以降はお姉ちゃんに仕事の依頼が来なくなるのは分かっていたが、何事も無かったように撮影を終えて帰った

◇後日、年配の知り合いのカメラマンに話すと、「僕だったら大喧嘩してもルールに従わせて移動してもらう」ということだった。筆者はソフトな対応をしたので、お姉ちゃんはなんも学習しなかったと思うが、そのうち別のカメラマンがガツンと再起不能にしてしまい、多分3年後は生き残っていないと思う